『めんどうな女(ひと)のトリセツ』(トキオ・ナレッジ 宝島社刊)が話題だ。「スマホ依存症な女」「外国かぶれな女」など、イラッとさせる女の特徴や対処法が35編に分けて綴られている。
中でも“めんどう具合”が高い「勘違いブスな女」について、「めんどうな女」の監修を担当、テレビ東京でドラマ化された「正しいブスのほめ方」「正しい太鼓のもち方」の著者でもある溝端隆三さんにお話を伺った。

「勘違いブスな女」などの面倒な女の特徴と対処法について書かれた本
めんどうくさい女の一例。ミスを認めず謝らない。


●勘違いブスな女

一言で「ブス」といえども千差万別だ。
「ブスを過剰に自覚しているがあまり、性格が歪んだ『ネガティブブス』は3割程度。あとの7割方は『勘違いブス』です。勘違いブスは自分をブスと思ってないどころか、イケてると思っていて、あらゆる言動が美人きどり。恋愛上級者のように男を語りますが、多いのは経験人数だけで、交際経験は少ない(自分では付き合ったとカウント)です」
SNSは「その内容に自撮りの写真、必要!?」とツッコミたくなる自撮り投稿をほぼ毎日アップするなど、めんどくさいと思うことだらけです。


●勘違いブスな女はこんなことをしてくる

「勘違いブスな女」などの面倒な女の特徴と対処法について書かれた本

・恋愛マスターを気取る
「経験人数がやや付き合った人数が多かろうが、それは裏を返せばそれは全部失敗に終わっているということなのに、人の恋愛にアドバイスします。失敗から学べることも多いですが、どこか上から目線なところがあります」

「勘違いブスな女」などの面倒な女の特徴と対処法について書かれた本

・服のサイズが合っていない
「モデルや芸能人が着ている服を着たら、自分もその通りになると思っています。なので、気に入ったら自分の体系も雰囲気も無視。その場合、だいたいピッチピチです」
それにエロスを感じる男が寄ってきたりするので、ますます勘違いします。

そのほか、経験人数(さかっている男たちとほぼ一夜限り)=モテてると思っているのも特徴だそうだ。

●対処法

「彼女たちを勘違いさせているのは、顔は気にしないからとにかく経験したいがために言い寄ってくる男たち。
近づいてくる男がいれば勘違いしてしまいます。おまけに、勘違いブスは胸が大きいなど男が好きそうなスタイルの人が多く、性的なアピールがあるのです」
ーー確かに、寄ってくる以上はモテると思ってしまいすよね。
「かといって、彼女たちに『ブスだよ』とド直球のツッコミをしたとして、全然響きません。むしろ『モテなくて嫉妬してるなんてかわいそう」と見下されるだけです。それに彼女たちの周囲には男だけではなく、お互いをほめ合う『勘違いブス仲間』がいるので、同性からも『かわいい』をもらっている自信があります」

●誰に向けて載せてるのか分からないような自撮りだらけの女

「勘違いブスな女」などの面倒な女の特徴と対処法について書かれた本

お互いを褒め合うといえば、SNSの世界ではこんなことも。
「決してかわいいとはいえないのに、いつも同じ角度、ポーズ、表情で納得いくまで撮り直し、そこに『ブスでつらい』などと思ってもない一言をつけて、フォロワーの『そんなことないよ』を待ち続けます。
しかも、『いいね』をつけた人もやはり同じような子だったりします」

●かわいい子から「かわいい」と言われるのと、そうでない場合

確かに女性同士でお互いに「かわいい」と言い合う風潮があるが、勘違いブスの場合は「かわいい」と言ってくる相手によって受け止め方が違うそうだ。
「自分からみて『かわいい』と思う子に言われると『あなたの方がかわいいよ』と引け目を感じるのに対し、自分と同じレベルか、ちょっと下だと思っている子に言われると素直に受け入れます」

●対処法

「勘違いブスな女」などの面倒な女の特徴と対処法について書かれた本

そんな「勘違いブス」への対処法をズバリ聞いてみた。
「方法は1つ。彼女たちの前で、他の『勘違いブス』をボロカスに言うことです。勘違いブスがいかにめんどくさいか、なぜ感違いするのか、など全方面でボロカスに言いましょう。ただし、あまりにもドンピシャなことを言うと『それ私のこと!?』となるので、いくつかは当てはまらないことを入れるのがコツです。
万が一、気づいて言われたときのために、3 ~4人でするとよいでしょう。『それ私のこと?』と言われたら、他の人に『いや、○○は違うでしょ』。さらにもう一人に『いやでも、たまに危ないときあるよ~』と注目を分散させます。

勘違いブスにならないためには「ネガティヴにならない程度にブスを自覚する」「スタイルと顔は別。スタイルを褒められて調子に乗らない」「実物と差がありすぎる自撮りをSNSに載せない」ことが大事とのこと。

一方、SNSは便利で楽しい反面、SNSがなかった時代もそれはそれで良かったと思っている人も多いのも事実だ。

「SNSを全くやらない子の方が楽だったりします。美味しいものを前にしても写真を撮りません。逆に、そういう子の前で男の方が写真を撮ろうとしてまって、相手がひいてしまう……こともなきにしもあらずです」

「勘違いブスな女」などの面倒な女の特徴と対処法について書かれた本
▲中には尋常ではないほど投稿する子も。送られてくる方はグッタリ。


――SNS上で「自意識高い系」を気取る子っていますが、自撮りが多いこと以外に特徴はありますか?

「ポイントは食べものの写真の撮り方ですね。例えばおしゃれなお店のおしゃれに盛ってあるサラダやパンケーキなどの写真はバンバン撮るけど、ラーメンだったらどんなに美味しくても撮らないとか。あとは、和食で豪華そうに見える『◯◯御膳』みたいなのを、やたらと真上から撮りたがります。もはや、食べ物を撮る基準が美味しいか否かよりも、撮った時におしゃれに見える食べ物かどうかにかかっているわけです。
これはInstagramでモデルがおしゃれなものばかり撮っている影響もあると思います。そうなると、写真を撮った時に見栄えするようなおしゃれな店ばかりを選ぶことになるので、お金もかかります。『いいね』欲しさに見栄を張るって、大変ですね(遠くを見る)」

『めんどうな女のトリセツ』にはこのほかに「ゴシップ中毒な女」「自分の話しかしない女」「男の影響を受けすぎる女」など、35パターンのめんどうな女が登場。男女ともに参考になるので、こっそり読んで、読んだ事実をSNSに報告せずに胸にしまっておきたい1冊だ。
(取材・文/やきそばかおる イラスト/千野エー)

『めんどうな女(ひと)のトリセツ』(トキオ・ナレッジ著 宝島社刊)発売中
「勘違いブスな女」などの面倒な女の特徴と対処法について書かれた本


外国かぶれの女、スピリチュアルな女、すぐ泣く女、かわいい自覚がある女、「養殖」天然ゆるふわ女、おばさんぶる若い女etc.――世の中、めんどうな女だらけ! とはいえ、無視ばかりもしてられない!! そんなあなたに、身近なめんどう女子たちとのベストな距離感の保ち方、つき合い方をお教えします。