以前、コネタ で“ジンジャーエール味の豆乳”をご紹介したことがあります。ミルクって、今や多種多様! 変わり種が、続々登場する時代です。


と思いきや、またもやの新境地。キッコーマン飲料株式会社は5月1日、新たなミルクを発売します。牛乳・豆乳に続く“第3のミルク”と呼ぶにふさわしい新ミルク、その名も『キッコーマン 玄米でつくったライスミルク』(税別200円/希望小売価格)の登場です!
原材料は、国産玄米のみ。お米が本来持つほんのりと甘く香ばしいやわらかな味が特徴で、砂糖や甘味料は不使用だそう。
牛乳・豆乳に続く、第3のミルク! 玄米からつくる“ライスミルク”を飲んでみた
“第3のミルク” の原料は、国産玄米! 玄米の香りがするし、玄米みたいな香りがする。

いや、唐突過ぎて驚きました。何しろ“第3のミルク”という謳い文句が、大胆過ぎて。
さて、なぜこのようなミルクを開発しようと考えたのでしょうか?
「キッコーマン飲料は、野菜飲料や豆乳など『食べ物を飲み物に』している会社です。当社では5年以上前から、日本人にとって古くて新しい健康食品である『玄米』を手軽に摂れる飲み物ができないか、検討・開発を重ねて参りました。その結果、キッコーマングループの主力商品のひとつであるみりんの製造で培った技術を応用し、“ライスミルク”が完成しました。海外で作られている“ライスミルク”の多くは玄米以外の原料(ひまわり油、食塩など)が使用されていますが、『キッコーマン 玄米でつくったライスミルク』の原料は国産玄米のみです」(担当者)

キッコーマン飲料が応用したのは、本みりんの醸造で培った「糖化」(でんぷんなどの多糖類が、少糖類や単糖類に分解されること)の技術。玄米が持つ甘みを引き出すことにこだわったそうです。

さあ、もう居ても立ってもいられない。
特別に発売前に、この“ライスミルク”を体験してみようと思います!
早速、我が身に手繰り寄せ、匂いを嗅いでみます。う~ん、牛乳よりも豆乳の香りに近いのかなぁ? でも、なんか違う。……わかった、玄米の香りだ! なるほど、“ライスミルク”だけに。
じゃあ、コップに注ぎましょうか。色は完全なるホワイトではありません。牛乳や豆乳とは異なり、少しだけ茶がかっているでしょうか。
……あっ、まさに今、気付いた。これ、玄米の色じゃないの? なるほど、ならば合点が行きます!

では、そろそろいただこうかしら。
「豆乳にも少し似た性状で、ほのかに香ばしく、お米本来の甘み(よく噛んだ時に出てくる甘み)が感じられる味わいです」(担当者)
じゃあ、いただきます! ……おぉ~、複雑。甘いは確かに甘いんですが、いわゆるお砂糖的な甘さではありません。「お米をよく噛んだ時に出てくる甘み」って、本当に言い得て妙! 噛むことでにじみ出てくる甘みを、玄米の一粒一粒から根こそぎ絞り出したと言えようかな?
ちなみに甘みは、弱くないです。結構、甘いんです。
というか、お米の“旨み”をかなり強く体験できると表現すべきか。それでいて、上手く「ミルク」に着地できている。はぁ~、これはまぎれもなく新境地ですよ!

ちなみにこの『キッコーマン 玄米でつくったライスミルク』、そのまま飲むのはもちろんのこと、シリアルにかけるなどアレンジを楽しむこともできます。
「フレンチトースト、ホットケーキ、スムージー、ココアなどにも合います。また、焼酎、カルーアミルクなど、お酒で割っても美味しいです」(担当者)

また栄養面を気にかける方もいらっしゃるでしょうから、その辺も伺ってみましょう。
「玄米をそのまま飲料にしていますので、玄米に含まれる栄養素を摂れることが特徴と言えます。
また米や玄米に含まれない栄養素として、ブドウ糖も含まれます。これは製造工程の要である工程『糖化』で、玄米のでんぷんが酵素により分解され生成されるものです」(担当者)
なるほど。酵素の力でお米のでんぷんが分解されてオリゴ糖やブドウ糖などの糖類が生まれるため、ほんのりとした甘みが出るのですね。

以上が、“第3のミルク”の正体です。発売スタートは5月からなので、もうちょっとお待ちくださいね!
(寺西ジャジューカ)