最近、引っ越し作業に伴って本棚を整理している。
なかなか本が整理できないタイプの筆者だが、新しい本を置くスペースを作るためにはまず棚を空ける必要がある! 意を決して書籍を買い取ってもらいに行くのは決まって近所のBOOK・OFF(ブックオフ)
幅広いジャンルの品を買い取ってくれるし、宅配・出張買取にも対応してもらえるのでいつもお世話になっております。
ブックオフで買い取ってもらえないのはどんな本?
BOOKOFF PLUS 池袋要町

さて、先日複数の書籍をまとめて買い取ってもらった際、「申し訳ないのですが、こちらの書籍はお値段がつきませんでした」と言われたものが数冊あった。

その場合、そのまま引き取って処分してもらうか、持ち帰るかを選ぶことができる。どれもちょっと年季の入った書籍だったので、値段がつかないのもなんとなく納得……。

そこでふと疑問に思ったのだが、ブックオフで買い取ってもらえないものには一体どんなものがあるのだろうか。本の状態がすごく悪い、とか以外にも条件があるのだろうか。
「超ベストセラー本で在庫が余り過ぎているものは?」、逆に「内容がマニアック過ぎて需要が見込めないものは?」など、考え出すといろいろ気になってきたので、思い切ってそんな疑問をぶつけてみたところ、ブックオフコーポレーションの広報担当者の方にお話を伺うことができた。

――ブックオフで「値段がつかない書籍」の基準ってどんなものなのでしょうか
「本の状態がやはり重要になります。出版から時間の経った本でもきれいな状態なものはお値段をつけさせていただきますし、例え昨日出た本でもカバーが破れてしまっていればお値段が安くなったり、お値段がつかなくなってしまうというのが原則です」

――本の状態に関してはどういったポイントが買い取り価格に関わってくるのでしょうか
「先ほど申し上げたカバーの"破れ"、カバーの無いものの他に、背表紙のヤケですとか、小口のシミや修理のきかないほどの大きな折れなどです。タバコなどの臭いがよほど強い場合などもお値段が安くなったり、お値段がつかない場合が出てきます。小口に粒々状のシミがある場合などは、研磨しても落とせないことがほとんどです。また、本は濡れてしまうと戻せませんので、そういった部分もお値段に大きく関係してきます。
書き込みは……できればご遠慮していただきたいです(笑)」

――本の書き込みは、買い取り時に気づけるものですか?
「参考書など、書き込みが入りがちな書籍はよく注意するようにしています」

――付録が欠けている書籍などはどうでしょうか
「付属のCD、DVDが欠けていることが書籍の内容に大きく関係する場合は、お値段がつきづらくなります。ただ、書籍単体としても価値があるものであればお値段がつくこともありますね。やはり、全体的にお客様自身が買って嫌だなと思われそうなものは、当然お安くなったり値段がつかなくなってきます」
ブックオフで買い取ってもらえないのはどんな本?
買い取り不可の商品例

――例えば古い本で、ちょっと状態は良くないけど本として価値のあるものだから買い取り価格が上がる、というようなことはあるのでしょうか
「原則的には無いんですよ。あくまで本の状態が重要になってきます。本の状態が一定以上であればお値段がつかないということはありません。ただ、ブックオフでは基本的には"自給自足"なんです。
ある店舗で買い取らせていただいたものは、その店舗で販売するということになっています。各店舗で"ウチではこの商品はよく売れるので買い取ります"というような判断をすることもありますので、店舗ごとに多少買い取り価格が変動するということはあるかと思います」

――専門書であるとか、内容がマニアック過ぎて買い取り対象にならないということはありますか?
「原則、普通に本屋さんで売っているものは買い取らせていただいています。定価のない出版物、同人誌などの非売品は買い取りの対象から外れています。ただ、高額な専門書だからといってそれに見合った買い取り額になるわけではなく、あくまで本の状態で買い取らせていただくことになります」

――CDやDVDも書籍と同じルールになっているのですか?
「CD、DVDやゲームに関しては書籍とは違い、商品一点ごとの価格管理をしておりますので、全国的な価格の基準があります。書籍と書籍以外では買い取りの基準が異なります。もちろん、CD、DVDに関しましても、研磨してもデータが読み取れないほどの傷であれば買い取れないということになりますし、状態は非常に重要です」
「また、書籍でも、ECサイトの"ブックオフオンライン"では単品管理をしておりますので、高価買取リストに記載された商品は買い取り額が上がるというようなことを行っております」

――ブックオフの買い取りサービスをお得に利用するコツはあるのでしょうか
「読み終えたらすぐにお売りいただくのが一番です! もし、最初からお売りいただくことをお考えであれば、あまり日が当たらない場所、湿気の少ない場所に保管いただくということですね。
本棚に並べると背ヤケしてしまうこともありますので、段ボールに横にして保存していただくとさらに良いかと思います」

やはり「大事に扱われた本はそれだけ良い値段で買い取ってもらえる」、が鉄則ということなのか。その中でも特にブックオフは「本の状態」を大事にしているようだ。個人的には、店舗判断で買い取り基準に細かな差があるという点が面白かった。その差が、ブックオフ各店舗の特色を生み出しているのかもしれない!
(スズキナオ)