先日、ドバイに住み始めたばかりの知人から「ドバイ、マジでヤバイよ!」と現地の魅力を熱弁された。なになに、ドバイのなにがヤバイのか、と気になった筆者は詳しく聞いてみることに。
「ドバイなんて自分に関係ないリゾート地だろうなぁ~」なんて気にも止めていなかったのもつかの間、マジでドバイはヤバかった……!!

まずはドバイについて軽くご紹介。ドバイは、最先端施設や超高層ビル郡の周囲一体が砂漠地帯に囲まれているユニークな場所だ。石油依存型の経済から脱却すべく、金融・流通・観光の一大拠点として開発が進んだ結果、今では世界屈指の観光都市へと成長している。

■砂漠と近未来の融合、人工島:パームアイランドがヤバイ
さて、そんなドバイのなにが“ヤバイ”のか。知人から発せられたのは、こんな一言。
「ドバイすごいよ! 人工の島つくっちゃてるんだもん」
人工の島……だと……!? それは、ジュメイラビーチに観光目的に作られたパームアイランドという人工島。


真っ青な海を上空から見下ろせば、そこには人工のパーム(ヤシの木)型の島の全貌がお目見え。人工島といっても、その面積はサッカー競技場で800面分以上になるほどの巨大なスケールだ。この島の埋め立てにより、ドバイの海岸線の長さは2倍になったようで、「宇宙から見える唯一の人工島」とも言われているのだとか!

ヤシの幹の部分にはアパートメントが多く、葉っぱの部分にはほぼプライベートな別荘地として管理されているため一般人の入場は困難ということだが、島の外縁を囲う円形の「フォンド」の部分には、大型リゾートホテル群が密集しているので一般観光客でも立ち入れるようだ。

パームジュメイラ島の根本から外輪島への移動はトンネルを通る車か、ヤシの木の上空を通過するモノレールが利用できる。かっこ良すぎるぜドバイちゃん……!

■税金がかからないってホント?
なにやら知人の話を聞いていくと、驚くことに「ドバイには税金がない」ということがわかった。
所得税も住民税も無いし、法人税でさえも決められたエリアであればゼロなのだそう。
なんと太っ腹なんだ、ドバイ政府さん!
知人いわく「物価もそんな高くない」という。ドバイって聞くとなんだか高級なイメージが思い浮かんでいたので、これは意外な事実!
例えば、日本では150円ほどで売っているようなペットボトル入の水は、ドバイでは30円程度で手に入るようだ。
ドバイに住めば税金がダタで済むとなると、ドバイ住民の約8割程度が外国人だという事実にも納得がいく。
(編集部注※観光客相手では、ホテルのサービス料名目で課金されることもあるそうです。)

ちなみにドバイは外国人の割合が多いので、アラビア語よりも英語が使われているそうだ。今のところ、インド人の割合が異常に高く、観光客は中国人が多いとのこと。


■1枚10万の宝くじが当たりやすいと話題に
また、ドバイの繁栄を象徴するものとして名高いのが「宝くじ」だという。
1枚100円から、なんて生温いものではない。1枚278ドル(約2万8000円)で、100万ドル(1億円)が当たるという宝くじは、「5000分の1」という手が届きそうな当選確率なんだとか!
1枚あたりの価格は高いが、当選確率も高く観光客に人気が高いという。他にも、新車で1000万〜2000万円のBMWが、「1000分の1」の確率で当たる宝くじや、新車で2000〜3000万円のランボルギーニが「2000分の1」の確率で当たる宝くじも存在するそう。

これは、ぜひ一度挑戦したい……! この宝くじはドバイ国際空港の免税店やジュメイラビーチホテル内のDuty Freeの宝くじ売り場のカウンターから購入できるそうなので、ドバイに行ったら駆け込もう!

■ラクダのミルクがメジャー
最後に、そんな“ヤバい”ドバイの食事情についても教えてもらった。
ドバイの大型スーパーでよく売っているというミルク。
このミルク、一見すると牛のミルクのように見えるのだが、その正体はラクダのミルクなんだそう……!
エジプト料理などで愛されるラクダ(肉)だが、ドバイでは一般的な飲料としても親しまれているのだ。
脂肪分が牛乳の半分以下で、ビタミンが豊富。さらにミルク自体に塩分が含まれているので、常温でも牛乳より飲みやすくて美味しい点が魅力なのだとか。いままではドバイ市場を中心として作られていたこのミルクだが、最近では政府が力を入れてミルク工場の拡大をしているようだ。英国向けに輸出もしはじめたという。もしかしたら日本で発売される日も、そう遠くないのかもしれない……!?

ドバイに住み始めた知人の話を聞いていると、どんどんと羨ましくなってきた。
この夏、絶対にいきたいスポットとしてチェックしておくとしよう。
(はなふさ ゆう)