「弁当男子」なる言葉があるが、お弁当を広げる瞬間は彼らにとっての勝負時か? もちろん、“節約”の意味合いも含まれてるだろうけど。
ならば、飲み物も持参したい。
職場へ水筒を持っていく男女は、もはやよく見る風景ですよね。

そして私、ちょっと注目の水筒(?)を発見してしまったんです。有限会社エハラが2月より発売する『ビック醤油さしボトル』は、500mlの飲料が入る透明ボトル。
さて、画像をご覧いただきましょう。いわゆる「醤油さし」そのまんまの形状!
「お弁当を食べていた時、ふと醤油さしが目に入り、『なんで醤油さしって醤油しか入ってないんだろう?』って思ったんです。これを大っきくしたら水筒になるじゃん! って」(同社・梶田さん)
確かに。
そして、注ぐのは黒色の飲料が良い気がする。アイスコーヒーとか黒烏龍茶とか。

というわけで実際にこのボトルを取り寄せ、黒系の飲料を注ぎ込んでみました。私がチョイスしたのは、ブレンディのアイスコーヒー。では、入れます! トクトクトクトク。
はい、満タンになりました。
もう、完全に醤油さし。でも、もちろん飲む。いただきます。……おかしいよ! だって、アイスコーヒーなんですよ? 醤油と思いきや、飲んだら微糖でコクがある。しかし、握りしめている容器は魚の形。これ、いかに。


いや、まぁ楽しいんですけどね。でも、もしかしたら職場への持参は恥ずかしいかも……。いいんですよ? お茶目な人は、持ってってください。一方で、恥ずかしがる人もいるかなぁなんて。
「これから春になり、お花見とか遠足とか行楽に持って行くといいですよね。コミュニケーションツールになると思うんです。
『面白い物持ってるね』って話が弾んだりして」(梶田さん)

それにしてもこのボトル、誰に向けた商品なのだろう。どんな人が食い付くとイメージしてますか?
「中高生からハタチくらいの若い男性を狙って作りました。でも色々と調べると、どうも女性からの食い付きがいいんですね。中学生の女の子が『これなら持てる』ってケラケラ笑ってましたから(笑)」(梶田さん)
女子の受け入れ方は、男子側とリアクションに違いがあるらしい。「オレンジジュースとか色付きの飲み物を入れたらトロピカルじゃない?」と、その感性による逆提案をされたというのだ。確かに我々男性陣、醤油に似せた黒ドリンクばかりイメージしていたもの。


そんな『ビック醤油さしボトル』の価格は780円。ドン・キホーテ、ヴィレッジヴァンガード、東急ハンズなど雑貨系の店舗で販売される予定だ。
「今は“形あるもの”って、売れないんですね。皆さん、スマホばかりを見ているので、“形あるもの”は通り過ぎて行っちゃうんです。でも、デジタルよりアナログの方が私は好きなので。『ライバルはスマホ』くらいの勢いで、商品開発しています」(梶田さん)
ライバルは、本物の醤油さしではなかった。
ライバルはスマホ! 醤油さしをビックにさせるだけでなく、その志もビックだ。
(寺西ジャジューカ)