あるガジェットショップ店長から、「iPhone用のアクセサリーとしてケースと並んでよく売れるのがレンズですね」と聞いた。一眼レフ派の筆者とは違い、巷では当たり前のようにモバイルのカメラ機能を使っている。


それどころか、外付けのレンズまで使用して撮影するこだわりまで見せている(恐れ入りました)。そんな写真撮影の便利アイテムにこのほどユニークな製品が加わった。

『iPad&iPhone用 横撮りレンズ with マグネット』(JTT)というもので、レンズ内部のミラーとプリズムによる光りの屈折によって、モバイル機器を寝かせたままで正面からの光りが入る。つまり、横向きの撮影ができるわけ。また、動画撮影時にもテーブルに置くなどして、長時間撮影でも手が疲れることがないという。取り付け方は付属のマウントリングシールをモバイル側のレンズに貼り付け、横撮りレンズ底部のマグネットの磁力で同リングに固定する。


なかなかユニークな発想の製品だが、テーブルなどに置いたまま撮影のほか、ほかに便利な使い方やメリットはあるのか、JTTに聞いた。
「レンズをiPhoneに取り付け、iPhoneを手で持てば液晶画面を見ながら真横や真上、真下などを撮影する事ができるようになります(向きによって映像が逆さになる場合もありますが…)」

なるほど、ロー、ハイアングル、そして真横といったふだんでは撮影しづらい、角度にも対応できるわけだ。

さらに他アクセサリーと併用すると、もっと便利になるという事例はあるか。
「iPhoneに貼り付ける同リングは、他社が販売しているマグネット式のワイドや望遠レンズにも対応しています。なので、他社製レンズを使用する際も、リングをはがす必要がないので大変便利です」

おお~、それはいい。広角、望遠、そして屈折レンズと3種類揃えて持ち歩けばいろんな撮影ができて楽しそうである。


ところで、気になるのはマグネット取り付けについて。横からの衝撃などで脱落する恐れはないか。
「磁力による取付なので、確かに激しい衝撃を受けるとレンズがずれたり、外れたりする恐れがあります。持ち歩きながら使用する場合は、多少注意が必要かと思います」

これは着脱が容易なマグネット式レンズの宿命なので、同社が言うように注意して扱う必要があるだろう。

レンズが一本増えると、それだけ写真撮影の幅が広がることは周知の通り。モバイル機器のカメラでも同じことだ。

「iPhoneにもう一本いかがですか」
(羽石竜示)