昨今は話題のドラマ『ウレロ☆未完成少女』（テレビ東京系）が舞台化されたり、逆に舞台『押忍！ ふんどし部』がテレビ神奈川ほかでドラマ化されるなど、舞台とドラマが連動するケースが増えてきた。
そんな中、数々のドラマなどでおなじみの山崎樹範さんらが出演する舞台『マティーニ！～ただ今、撮影5時間押し～』は、ちょっと趣向が変わっている。
ある地方テレビ局が初めてドラマを制作することになった。しかし集められたスタッフはドラマ制作については素人同然。それぞれの気合いが空回りし、撮影時間が押しまくっているところに個性の強すぎる役者陣が加わり、撮影現場が大混乱に陥る……というのが舞台のストーリー。
この気になる作品を制作している、トライフルエンターテインメントのプロデューサー・辻圭介さんにお話をうかがった。
――ドラマDVDと舞台を連動させるというのはユニークな試みだと思いますが、今作はどのような流れで企画されたのでしょうか？
「以前から舞台と映像をリンクさせた作品を作りたいと考えていまして。昨年8月頃に打合せを重ねて企画内容を決め、キャスティングからスタートしました」
――企画内容を聞かれた周りの方々の反応はいかがでしたか？
「誰にお話ししても『それは面白いことを考えましたね！』と驚かれたんですよ。もしかすると業界の方の方が、より面白い企画と感じて頂ける企画なのかもしれませんね」
――脚本や演出を担当される真壁幸紀さんは映画『踊る大捜査線 THE FINAL』など映像制作などで有名なプロダクション・ROBOTの方ですよね。舞台にかかわるのは異例のことではないかと思うんですが、今回コラボにいたったのは？
「実は、私がかつてROBOTさんで映像制作の仕事をしていたのです。
――なるほど！ 今作のメインキャストにはドラマでおなじみのやましげ（山崎樹範）さんをはじめ、舞台や音楽、戦隊ヒーロー出身の方などさまざまなジャンルで活躍されている方がいらっしゃいますが、どのように選ばれたのでしょうか？ DVDでは5人が幼なじみという設定なので、20代の若手俳優さんの中にアラフォーのやましげさんが混ざっているのもツッコミポイントかなと思ったんですが。
「それは……舞台を観ていただければわかるかと思います。若手の中にやましげさん、というのはしっかりネタにさせていただいております（笑）」
――DVDと連動させることで、作り手側として制約が出てきたり苦労されたポイントはありましたか？
「舞台としては、思った以上に苦労することも多かったですね。物語に絶対に入れないといけないシーンが出てくるので、それはある意味足かせでした。自由に脚本を書けない、という意味でですが……。それと、どうしても“DVDをご覧になった方が観劇される”という風に考えてしまいがちですが、ご覧になっていない方も多いはずなので、見ていないお客様にわかりにくくならないように気を付けています」
――今後の舞台作品で挑戦してみたいことはありますか？
「いろいろありますが、いま積極的に進めているのはお客様参加型の舞台です。
「芸達者なすばらしい役者さんが集まってくださったので、とてもおもしろいコメディが完成しそうです！」（辻さん）と、作り手側も手ごたえを感じているという『マティーニ！～』。
舞台好きや俳優マニアだけでなく、ゲームやお笑いなど、楽しい＆おもしろいことに興味がある人ならおそらく、観て損のない作品なのではないだろうか。DVDは劇場でも販売されていて、もちろん舞台だけを観ても十分に楽しめるとのことなので、まずは劇場に足を運んで欲しい。
（古知屋ジュン）
◆トライフルエンターテインメントプロデュース
舞台『マティーニ！〜ただ今、撮影5時間押し〜』
会場：シアター1010 （北千住）
日時：2／6（水）・7（木）19：00〜、8（金）・9（土）・10（日）14:00〜／19:00〜、11（月）15:00〜
チケット：S席5800円 A席4800円（全席指定席・税込み）
※2/6（水）19：00の回は初日割引として全席1000円割引。8（金）14:00〜の回の終演後にアフタートークショーあり。
そんな中、数々のドラマなどでおなじみの山崎樹範さんらが出演する舞台『マティーニ！～ただ今、撮影5時間押し～』は、ちょっと趣向が変わっている。
まず上演前に不自然なポイントの多いドラマDVD『ROLLING DOGS』を発売。そのドラマの撮影現場の様子を舞台で上演し、“不自然”の種明かしをしていくというものだ。舞台を見た後にDVDを見直すとさらに理解できるポイントもあり、ある意味ゲーム的にも楽しめる作品だ。
ある地方テレビ局が初めてドラマを制作することになった。しかし集められたスタッフはドラマ制作については素人同然。それぞれの気合いが空回りし、撮影時間が押しまくっているところに個性の強すぎる役者陣が加わり、撮影現場が大混乱に陥る……というのが舞台のストーリー。
ドラマDVDはすでに発売中でネタバレになるので細かく書けないが、冒頭からエンドロールにいたるまで、まばたきできないほど（？）モヤモヤするポイントがとにかくたくさんあるのだ。
この気になる作品を制作している、トライフルエンターテインメントのプロデューサー・辻圭介さんにお話をうかがった。
――ドラマDVDと舞台を連動させるというのはユニークな試みだと思いますが、今作はどのような流れで企画されたのでしょうか？
「以前から舞台と映像をリンクさせた作品を作りたいと考えていまして。昨年8月頃に打合せを重ねて企画内容を決め、キャスティングからスタートしました」
――企画内容を聞かれた周りの方々の反応はいかがでしたか？
「誰にお話ししても『それは面白いことを考えましたね！』と驚かれたんですよ。もしかすると業界の方の方が、より面白い企画と感じて頂ける企画なのかもしれませんね」
――脚本や演出を担当される真壁幸紀さんは映画『踊る大捜査線 THE FINAL』など映像制作などで有名なプロダクション・ROBOTの方ですよね。舞台にかかわるのは異例のことではないかと思うんですが、今回コラボにいたったのは？
「実は、私がかつてROBOTさんで映像制作の仕事をしていたのです。
映像業界を辞めて演劇業界に来てからも何かと気にかけていただいていて、今回の企画を私から提案させていただきました」
――なるほど！ 今作のメインキャストにはドラマでおなじみのやましげ（山崎樹範）さんをはじめ、舞台や音楽、戦隊ヒーロー出身の方などさまざまなジャンルで活躍されている方がいらっしゃいますが、どのように選ばれたのでしょうか？ DVDでは5人が幼なじみという設定なので、20代の若手俳優さんの中にアラフォーのやましげさんが混ざっているのもツッコミポイントかなと思ったんですが。
「それは……舞台を観ていただければわかるかと思います。若手の中にやましげさん、というのはしっかりネタにさせていただいております（笑）」
――DVDと連動させることで、作り手側として制約が出てきたり苦労されたポイントはありましたか？
「舞台としては、思った以上に苦労することも多かったですね。物語に絶対に入れないといけないシーンが出てくるので、それはある意味足かせでした。自由に脚本を書けない、という意味でですが……。それと、どうしても“DVDをご覧になった方が観劇される”という風に考えてしまいがちですが、ご覧になっていない方も多いはずなので、見ていないお客様にわかりにくくならないように気を付けています」
――今後の舞台作品で挑戦してみたいことはありますか？
「いろいろありますが、いま積極的に進めているのはお客様参加型の舞台です。
昨年は、お客様にもクイズ回答者として舞台上で行われるガチのクイズに参加して頂き、勝敗によって物語のエンディングが変わるという型式の舞台を上演したのですが（『Panelist Drive』）、これが非常に面白かったのです。ただ客席に座って観ているだけではない、お客様も物語の登場人物になれるような作品を作れたらおもしろいなと思います」
「芸達者なすばらしい役者さんが集まってくださったので、とてもおもしろいコメディが完成しそうです！」（辻さん）と、作り手側も手ごたえを感じているという『マティーニ！～』。
舞台好きや俳優マニアだけでなく、ゲームやお笑いなど、楽しい＆おもしろいことに興味がある人ならおそらく、観て損のない作品なのではないだろうか。DVDは劇場でも販売されていて、もちろん舞台だけを観ても十分に楽しめるとのことなので、まずは劇場に足を運んで欲しい。
（古知屋ジュン）
◆トライフルエンターテインメントプロデュース
舞台『マティーニ！〜ただ今、撮影5時間押し〜』
会場：シアター1010 （北千住）
日時：2／6（水）・7（木）19：00〜、8（金）・9（土）・10（日）14:00〜／19:00〜、11（月）15:00〜
チケット：S席5800円 A席4800円（全席指定席・税込み）
※2/6（水）19：00の回は初日割引として全席1000円割引。8（金）14:00〜の回の終演後にアフタートークショーあり。
当日券も全公演に用意
