全国のつけ麺ファンの祭典「大つけ麺博 2012」(~10/17、JR浜松町駅前特設会場)で、今年はついに「日本一おいしいつけ麺」が決定する。

大つけ麺博とは全国から選りすぐられたつけ麺の名店が一堂に会するつけ麺界のスーパーイベント。
2009年に始まり今では国内最大級のグルメイベントとしてすっかり定着した感もある。

第一回より日本全国から選りすぐりの名店が集まっていたにも関わらず、これまで「日本一決定戦」が行われてこなかったことにむしろ驚きだ。

「2005年頃につけ麺ブームがあったんですけど、一過性のブームで終わらせたくないなって思いが関係者にありました。文化と呼べるレベルまでに昇華させたいという思いを結実させて2009年に『大つけ麺博』が始まりました」

今回のイベント、そして「日本一決定戦」開催の経緯を説明してくれたのは大つけ麺博実行委員のテレビ朝日事業局、小暮裕之プロデューサーだ。

「つけ麺の魅力をみんなで共有できたらいいなという思いで始めたんですけど、回を重ねて認知が高まるにつれ、来場者から『日本一を決めて欲しい』という声がどんどん強まっていきました。実際、全国から名だたる名店がエントリーしてくださるようになり、『日本一決定戦』と称しても恥ずかしくないレベルまでイベントが成熟している手応えがあったのでいよいよ投票を行うことにしました」

今年は100を超える全国の味自慢の強豪店がエントリーし、関東ブロックから9店舗、北海道・東北ブロック、中部ブロック、西日本ブロックからは各4店舗ずつ、そして九州・沖縄ブロックから3店舗の計24の名店がWeb投票を勝ち上がり本会場に登場する。


10月17日(水)まで開かれるイベントは三つの期間に分かれており、各期間8店舗ずつ登場する。

ラインナップを見てみると、麺はスープとの絡みのいい太麺、平打ち麺が中心。
スープのベースは鶏、豚、牛、魚介と各店様々。濃いめのスープが多いが、中にはあえて動物系の出汁を避け、あっさりした味で勝負してくる店もあり、各店の工夫とこだわりが伝わってくる。

「ここだけの話、日本一が決まるとあって今年はみんな相当気合入ってますよ」

例年はお祭りムードだったが、今年は各店本気で日本一を狙ってきているという。そしてその気合がお客さま満足度も向上させるという好循環を生んでおり「盛り上がりは例年以上」という小暮プロデューサーに大つけ麺博を楽しむコツを聞いてみた。


「絶対に食べ比べしてください。大勢で来て違うものを頼んでシェアしながら『こっちの方がいい、いやこっちだ』ってワイワイ話し合って投票するのが楽しいですから」

土日には家族で訪れて楽しむ来場者も多いというが、平日も夜10時までオープンしているのが嬉しい(ラストオーダー9時半、10/10は店舗入替のため4時終了)。会社帰りに寄ったり、軽く飲んだ後に締めのラーメンの代わりにみんなで訪れにわかつけ麺評論家になるという楽しみ方も可能だ。

来場者の強い要望に応え、今年からは会場でのビールの販売も始まり益々絶好調の大つけ麺博、映えある第1回「日本一おいしいつけ麺」をあなた自身の投票で決めてみては?
(鶴賀太郎)