変なことを想像して飛んでくる人が多そうだが、正しくはこちら:ルーマニア語で、ヒーローの複数形は EROI(エロイ)。単数形だとerou(エロウ)。
な~んだ、と笑ってネタにして頂けたら嬉しい。ちなみにルーマニアでヒーロー・英雄といわれ称えられているステファン大公は純情だったらしい。

そんなルーマニア語、日本であまり知る人はいないかもしれないが、実はラテン語起源であるため、日本人にも親しみやすいかもしれない。イタリア語やスペイン語のようにそのまま読む音が多く、実際全く同じ単語もある。筆者がイタリア語に間違えてルーマニア語の単語を混ぜて話してしまったところ、イタリア人は私がスペイン語かポルトガル語を話していると思ったようで、会話も通じた。

5~6年ほど前に、日本で空耳アワーとして有名になった「恋のマイアヒ」をご存知だろうか。
ルーマニア語を使うモルドバ共和国出身のO-ZONEというグループ(現在解散)が歌っていた「まいあひ~♪まいあは~♪」は当時テレビでもよく歌われていたとか。ちなみに「まいあひ~」は、日本語でいう「らららら~」という感じで特に意味はない。

知っていて役に立つか?といわれると、実用性はあまりないルーマニア語だが、今日はちょっと楽しいルーマニア語をご紹介しよう。

「食って、茶~する??」こちら、音はれっきとしたルーマニア語。
「Cat e ceasul ? (クッテ チャーァスル)?」とは「今何時ですか?」という意味。
携帯の時代、時間を尋ねるなんて古いかもしれないけれど、この「今何時?」はルーマニアでナンパをする際の口実にもなる。
そして「お茶しない?」は世界共通ナンパ用語!? そう考えると「食って(お)茶しない?」がルーマニア語の発音になるなんて、結局世界は同じ思考なのか、と思わざるを得ない(笑)。

せっかくなのでもうひとつ、危険なルーマニア語も知識として。レモンを買うときは単数形のLamaie (ラムイエ)ではなく、複数形の(Lamai)ラムイで購入して欲しい。基本、そのまま読めばよいルーマニア語だが、実は母音が8個あり、特にA(ア)とU(ウ)は複数あり、その使い分けが少し難しい。この記事上では母音表記の表示できないが、異なる母音、発音を誤ると全く違う意味になる。事実、レモン単数形のラムイエは母音を間違えると口内性交という意味になってしまう!店先で「レモンお願いします」と言ったつもりが、とんでもないことにならないように。


普段使わないルーマニア語、皆さんに親しんで頂けるよう、また続編を考えてみようと思います。今日のところは…… Pa !(パ!)= Bye - bye !
(川上・L・れい子)