飯田橋限定 「ペコちゃん焼」の意外なトリビア
できあがり!裏面のペコちゃんの頭にはちゃんと“かぐら坂”と刻まれている。
不二家といえば、ペコちゃん。

そして、全国の不二家でたったひとつの店鋪でしか売っていない限定ものが、神楽坂の不二家飯田橋店にある「ペコちゃん焼」だ。
地元でぼちぼちと地道に売れていたという「ペコちゃん焼」は、1988年にテレビ東京でお馴染みの情報番組『アド街ック天国』に取り上げられてから、全国区的にも知れ渡り、“全国にひとつ”のレアな限定ものとして、すっかり定番となったようだ。なので、ご存知の方もかなり多いことだろう。

実は、37年ほど前の発売当初は、ペコちゃん焼を売っている不二家は全国に10店鋪はあったというのだが、2年くらいすると飯田橋店を除き、すべてなくなってしまったという。それから30年以上、ここだけでペコちゃん焼は守られてきたのだ。そんな歴史があったとは!

さて、中身の“あん”の種類は、定番の4種類=カスタード、チョコレート、小倉、ナポリチーズに加え、月ごとに旬の素材を使ったメニューが豊富に揃っているのも驚きだ。桜あん、紫いも、りんご、栗入りマロン、カフェオレ、キャラメル、いちごみるく、バナナオレ、ヨーグルト、いちごあん、レモン、スウィートポテトの12種類が月替わりで食べられるほか、抹茶大納言、黒ごま、マンゴー、パンプキンも、期間限定で楽しめる! ちなみに限定ものの中では、桜あんと栗入りマロンがとても人気だったとか。


7月は、暑い夏にぴったりのマンゴー、レモン、バナナオレの3種類が限定で味わえる。全部食べてみたのだけど、さわやかなフルーツの酸味が生地とマッチしていて美味! また、個人的にはナポリチーズなんかも好きだけど、1年間トータルで人気があるのは小倉だそう。

そして、ペコちゃん焼を買っていく人の年齢層はさすがに幅広い。小さな子どもから女子高生、大学生、サラリーマンに50〜60代まで。男性客も多いようで、私が取材に伺った日も、サラリーマン風の男性が3人並んでいて、まとめ買いしていった。お土産にも最適だものね!

ちなみに、フランス人が多いことで知られる神楽坂。
もちろんフランス人だってペコちゃん焼を買う。そしてフランス人に人気があるのはやっぱり、チョコレートだとか。

そして現在、“あん”の味のアイデアを募集中だそう。もしだれかのアイデアが通れば、新たな種類が加わることになる。そして、アイデアを採用された人には、なんと、ペコちゃん焼が3ヶ月分もらえるとか!! アイデアは飯田橋店に手持ちでOKとのこと。遠方の方もこれを機に……なんて。
でも、ここでしか味わえないペコちゃん焼を、まだの人はぜひ一度お試しあれ! (田辺香)

不二家飯田橋店 営業時間
平日:10時〜22時(ペコちゃん焼は10時半〜21時)
土日祝:10時〜19時(ペコちゃん焼は10時半〜18時)