関西ではおなじみの「おにぎりせんべい」を東京で
(上)近所のスーパーではこんな風に売られていました(下)おにぎりせんべい(小)はこんな感じ
「おにぎりせんべい」を知っていますか? 赤と緑の縞々が特徴的なパッケージの中には「三角形」というちょっと変わった形のおせんべい。しょうゆのタレで味付けされ、焼き海苔がふりかけてあって、ひとくち食べたらなかなか止まらない…。


私がその存在を知ったのはごく最近のこと。関西出身の友人に教わったのがきっかけだった。友人によれば、「おにぎりせんべい」は関西では「超」がつくほどおなじみのお菓子で、子供の頃の「お誕生会」などには間違いなく出てきたとか。関東出身の私が食べたことがないと言うと友人は「ふーん」と自慢顔。

悔しくて気になったので早速調べてみると、「おにぎりせんべい」を製造しているのは三重県に本社を持つ「株式会社マスヤ」。販売拠点はやはり関西で、それ以外の地域で「おにぎりせんべい」の姿を発見するのは長らく困難とされていた模様。
実際、昨年、東京の地下鉄に出されたというマスヤの車内広告は、「おにぎりせんべい」の三角形がシルエットになっていて「この正体を知っているキミはもしかして関西出身かな!?」という文章が添えられたものだったとのこと。うーん、仲間外れにされたみたいでますます悔しい。

マスヤのホームページ内の「関東での主な販売先」を参考に、近所のスーパーを探してみたところ…あったあった(写真上)! その後も探してみると、コンビニを始め、思ったよりも色々な場所で売られているようだった。

株式会社マスヤへ問い合わせ、さらに詳しい話を伺ってみると「まだまだ関東ではあまり認知されていないようなので、現在、営業の者が力を入れてやっているような状況です。」とおっしゃっていた。「最近ではファンレターをいただいたりもするんですよ」とのこと。ぜひとも頑張っていただきたい。


「三角のおせんべいがあってもいいじゃないか」という発想から1969年に誕生したという「おにぎりせんべい」。パッケージの縞々に隠された秘密を知りたい方、めちゃくちゃ可愛い!とは言えないが、どこか憎めないマスコット「おにぎり坊や」をご覧になりたい方はぜひホームページを覗いてみてください!(スズキナオ)