今年8月、元「EE JUMP」のユウキこと後藤祐樹さんがAmazonプライムで配信中の『今田×東野のカリギュラ』に出演。約15年ぶりとなった番組収録では、EE JUMP時代のエピソードをはじめ、体中に入っている入れ墨についてなど様々な話題に触れていた。

さて、EE JUMPのもう一人のメンバーといえば、ソニン。彼女もまた、壮絶な人生を歩んできたことを3月に放送された「しくじり先生」内で明かしている。


鼻血が止まらなくなった……ソニンの告白


ソニンは2000年にEE JUMPとしてCDデビュー。3枚目のシングル『おっととっと夏だぜ!』ではオリコンランキング5位に輝くなど、順調な活動に見えた。
しかし、相方のユウキが未成年ながらキャバクラに入店する不祥事を起こすなどし、わずか2年あまりでEE JUMPは解散してしまう。

解散後、「この先どうなるんだろう?という思いで、身体中大パニック」だったというソニン。パニックのあまり、涙がとめどなく流れ、さらには、両方の鼻から鼻血が止まらなくなったと同番組内で明かしている。



『うたばん』の企画でパニック状態に


EE JUMP 解散後、“指示待ち人間”状態だったというソニンは、事務所から「実家の高知から韓国までの570kmを走る」、「1人で6万個のドミノを並べる」といった過酷な仕事を振られる(ともに『うたばん』での企画)ことに。
これらの仕事はソニンを精神的にかなり追い込んでしまったようだ。番組ではパニック状態になってしまった様子も放送され、視聴者に大きな衝撃を与えた。

さらに2002年にソロとして発売した『カレーライスの女』では、裸エプロンでCDジャケットを撮るという過激な仕事も。
こうした露出が多い仕事が増えたことで、過激なダイエットを行いリバウンドを繰り返すなど、精神的にも身体的にも不安定な状態であった。


転機となった大竹しのぶとの出会い


そんな迷走状態の2007年のある日のこと。ミュージカルのオーディションに合格した。
作品は、宮本亜門演出の『スウィニー・トッド』。主演は大竹しのぶだった。

大竹しのぶとの出会いはソニンを変えた。尊敬していたという大竹の演技を間近に学ぶことができたソニンは、舞台の魅力に引き込まれたという。

この舞台出演後、ソニンのなかでは「ミュージカルの舞台で活躍したい!」という大きな目標が生まれた。それまでは指示待ち人間で与えられた仕事を受けるだけだった彼女は、自らの意思で本格的に歌と踊りのレッスンを受けようと決意。
思い切って芸能活動を休止し、1年半のあいだニューヨークへ留学したのだ。

帰国後、ソニンは精力的にミュージカルを中心に活躍。2016年には、優れた演劇人に贈られる「菊田一夫演劇賞」を受賞。今となっては無理難題な仕事で心身を壊すこともなく、歌と演技で観客を魅了しつづけている。
(せんじゅかける)