綾部曰く、8月中には移住完了となるようですが、果たしてどうなることやら……。
さて、アメリカへ渡ったお笑い芸人というと、今から10年ほど前に渡米した2人の人物が思い出されます。
なかやまきんに君と長井秀和です。きんに君が“筋肉留学”と称しつつ一回り小さくなって帰ってくるというギャグをやったのに対し、長井はスキャンダルと共に戻ってくるという、全く笑えない事態になりました。
冠番組も持っていた長井秀和
「間違いないっ!」
この決めフレーズで長井が一世を風靡したのは、2000年代前半のこと。
当時と言えば、お笑いブーム真っただ中。『爆笑オンエアバトル』や『エンタの神様』、『笑いの金メダル』といったネタ見せ番組が乱立し、芸人たちがこの波に乗るべく、あの手この手で笑いを取りにいっていたものです。
長井もこういったネタ見せ番組で名を売り、一躍、人気芸人の仲間入りを果たうちの一人。『エンタ』において「クールな毒舌スナイパー」のキャッチフレーズを付けられていた彼のスタイルは、ずばり漫談。独自の切り口と癖のある語り口で世相を切ったり、さとう珠緒やほしのあきといったタレントをイジったりするネタが十八番でした。
その人気から、一時は『不幸の法則』(日本テレビ系)という自らがMCを務める深夜の冠番組まで持っており、このままピンで仕切れるスーツの知的芸人的ポジションを確立していくかに思われていたのですが……。
わいせつ行為をした疑いで拘束される
2007年5月。長井は滞在先のフィリピンで、17歳の少女にわいせつな行為をした疑いにより、現地の警察を名乗る男数人に拘束されます。男たちから金での解決を提案された彼は、約1100万円もの保釈金を支払い、なんとか解放されたとのこと。
後にこの女は未成年ではない「美人局」だと判明。しかし妻子ある身でありながら、他の女性に手を出そうとしたことは紛れもない事実です。以降、長井にダーティーなイメージが定着してしまったのは言うまでもありません。
日本から逃れるかのように2007年9月、長井は突如として、「世界に通用するコメディアンを目指したい」とし、綾部同様にニューヨーク行きを宣言します。彼としては再起を図る意図もあったのでしょう。
実際、現地へ渡ってからはコメディクラブなどへ出演し、定期的にお笑いライブをやっていたりもしたそうです。
カナダ人タレントとのキスプリクラが流出
このまま地道に活動していれば、イメージ回復の可能性も十分に期待できたのですが、またもスキャンダルを起こしてしまいました。
ニューヨーク滞在中の2007年10月、今度はカナダ人タレントとの不倫疑惑が浮上。キスプリクラが写真誌に掲載されたのです。
これが決定打となり、無名時代から長井を長らく支えていた妻から三行半を突き付けられ離婚。記者会見では「自分のしてきたことは極めて軽率だった」と反省の弁を述べ、同時に日本での活動再開を宣言したものの、テレビでの露出は大幅に減ることになりました。
最盛期には1800万円もあった月収も、15万円にまで落ち込んでいるという長井。
(こじへい)