2016年の「ベストジーニスト」は、男性がKis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔が3冠で殿堂入りを果たし、女性は菜々緒が初受賞した。男性はジャニーズタレントが受賞するのが通例のようになっているが、同じくジャニーズの人気投票的なコンテストになっているのが東京帽子クラブの『Hat GrandPrix(ハットグランプリ)』がある。


2016年のグランプリは


『Hat GrandPrix(ハットグランプリ)』は、政治、経済などの様々なジャンルで活躍する著名人から、その年、最も帽子が似合うと思われる人物に投票し、投票数が一番多い男女各1名男女各1名ずつに与えられる賞だ。

「2016年、最も帽子が似合うと思われる人物」として、男性は亀梨和也、女性は菜々緒が投票で選ばれた。いずれも初受賞。亀梨は音楽番組やMVのほか、妖怪人間ベムのベム役や、映画『ジョーカーゲーム』など、ハットがよく似合っており、視線を上に集めることでスタイルアップも成功。ハットのイメージはあるので、今まで受賞しなかったのが不思議なくらいだ。
 
一方、菜々緒は、ハットを上手に使い、マニッシュに、時にはエレガントなファッションをSNSにアップしている。悪女キャラが定着しているが女性の好感度も高く、女優としても作品に恵まれ、2016年に大躍進した一人だ。


第1回のグランプリは本木雅弘と森口博子


現在は、ベストジーニストのように大々的に表彰式などを行なっていないが、1991年に始まり、90年代には東京で表彰式が行われ、その様子が週刊誌や雑誌でも紹介されていた。

91年の第1回のグランプリは本木雅弘と森口博子が受賞。本木雅弘は既にシブがき隊を解隊し、俳優に転身して順調に活躍し始めた頃。森口博子はこの年、劇場版アニメ『機動戦士ガンダムF91』の主題歌『ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~』がヒット、『森田一義アワー 笑っていいとも!』にレギュラー出演するなど、バラドルとしてもメキメキ頭角を現していた。

過去の受賞者は“ハッと”変貌を遂げた人が多い!?


過去の受賞者を見ると、その時代に活躍していた人がわかる。これまで17回のうちで、最も多くグランプリに選ばれているのが、女性は安室奈美恵で7回受賞、男性は中居正広で4回受賞している。2人ともハットのイメージは強い。
(今年は歴代受賞者は殿堂入りとして対象外となった。)

男性陣は2003年からジャニーズ枠のようになっているが、初期は、現在はマラソンタレントとして『TBS感謝祭』の赤坂マラソンのキーマンの森脇健児、現在は『ゴチになります!(日本テレビ系)』にレギュラー出演する柳葉敏郎が受賞した年もあった。

女性陣は、ベッキーや紺野あさ美、ビビアン・スー、松浦亜弥、萬田久子、沢尻エリカらが選出されている。それぞれ、大なり小なり、波乱万丈といえる人生を歩んでいる女性タレントたち。今も活躍するタレントもいるが“よくテレビに出ていたのに突然消えた”イメージがあるタレントもいる。こう見ると“ハッと”する変化を遂げている人が多い。


なお、初期は特別賞を設けており、秋篠宮妃紀子さま、長島茂雄、KONISHIKIらが選ばれている。

さて、ハットは今年の秋冬トレンドだという。フェルト製のつば広ハットが特に今年流。シンプルカジュアルにも、きれいめカジュアルにハットをプラスすると、女優のオーラが演出できるかも……。
(佐藤ジェニー)