多くの人気番組に出演したこずえ鈴
「ウチくる!?」「笑っていいとも!」など、長寿の人気番組に多く出演し、いわゆる「バラドル」として知名度を上げたこずえ鈴。父親が日本人、母親がブラジル人のハーフだ。
くりっとした目に小さな顔、童顔でかわいらしいルックスと明るい性格で、タモリや明石家さんまなどのベテランとも共演し、バラエティで愛されていた印象。ポジティブ系ハーフタレントとの元祖もいえる存在だった。
いつの間にかテレビで見かけなくなったと思ったら、2003年にアメリカに移ったのを機に、芸能活動を休止していたよう。
ちなみに、弟は雑誌『Smart』などで活躍していたモデルの「ジョシュア」。土屋アンナと結婚していたことで知られるが(2004年〜2006年の2年間のみ)、彼が25歳にして心不全で亡くなったのは痛ましいニュースだった。
人気YouTuberに! こずえ鈴の今
一度芸能活動を休止したこずえ鈴だが、現在は何をしているのだろうか。
2006年、芸名を本名の「フリーディア」に変え、芸能活動を再開した彼女。そんなフリーディアは2009年、アメリカ人の映像クリエイターと結婚し、ロサンゼルスでファッションデザイナーとして活動していた。2015年には第1子を出産。36歳の今(2016年10月現在)、アメリカで幸せに暮らしているようだ。
そしてフリーディアは現在、人気YouTuberとしても活動している。
英語と日本語の二カ国語で配信し、ファッション、メイク、DIY、ライフスタイルなど、さまざまなコンテンツをアメリカから紹介。
「芸能界を離れた理由」を語った動画も
さらに一見の価値のある動画が、2016年7月に公開された、「芸能界を離れた理由」というタイトルが付けられた動画だ。
動画を見てみると、「同じ事務所だった“のん”(=能年玲奈)のニュースを見て、今だったら話せることもあるかもしれない」と語り始めるフリーディア。日本の事務所のやり方が、アメリカ育ちの自分には合わなかったと話す。
動画のキャプションには、タブーに触れるかもしれないと前置きした上で、1998年のデビューから事務所への違和感で父親の近くに移ったということ、昔からこうやって話したいと思っていたことなどが、視聴者への感謝のメッセージとともに綴られている。
動画の中で、「YouTubeの世界が自分に合っている」と話すフリーディアは紆余曲折を経て、自分らしい発信の仕方を見つけたように見える。
ちなみに彼女のInstagramでは、現在の彼女の日常を覗くことができる。母に似て愛らしい息子の写真、夫の写真、ジョシュアとの昔の写真までアップされている。
自分のホームでマイペースに、かつ今の時代に合った形で、発信を続けているフリーディアこと元「こずえ鈴」。芸能界の酸いも甘いも噛み分けたからこそ語れる彼女の言葉には、懐古以上のものがある。
(空町餡子)
※イメージ画像はamazonより秋元康の仕事学 ( )