『スーパーニュース』や『ニュースJAPAN』など、長らくフジテレビ系の番組にレギュラー出演しているため、安藤優子を同局の社員だと思っている方も多いことでしょう。
しかし実は彼女、フジの局アナではありません。
それどころか、一度も会社に所属したことがない、一貫してフリーランスの立場をとるキャスターなのです。そのため、昔はテレ朝の番組などにも出演しており、なんと『ニュースステーション』でリポーターを務めていた時期もあるのだとか。

フジテレビで確固たる地位を築く安藤優子


そんな彼女が、現在まで続くフジとの蜜月を開始したのは、1987年のことでした。当時、『ニュースステーション』を降板し、大学で学び直していた安藤のもとへ、『FNNスーパータイム』の出演依頼が届いたのです。

以降、1994年~2000年には『ニュースJAPAN』、2000年~2015年には『スーパーニュース』のキャスターに起用されたことで、「フジテレビ・報道の顔」として認知されるようになったのはご存知の通り。
永遠に変わらないベリーショートの髪型に、きちっとしたジャケットスタイル。煌々と照りつける下からの照明をもろともせずに、原稿を淡々と読み上げるスマートかつ威厳たっぷりなデキル女、もとい「女帝」の姿を、私たちはテレビで20年以上見続けてきたのです。


仕事でも私生活でもその豪腕っぷりを発揮する安藤優子


そもそも、なぜ彼女は、男社会の報道畑で女だてらに立身出世を成し遂げられたのでしょうか? それは、類稀な語学力や、28歳で大学へ復学するほどの旺盛な知的好奇心、「70歳まで現役」を掲げる日々の節制などが、要因だと考えられます。
つまり、仕事と勉学に対して、とことんストイックでアグレッシブなのです。その積極的な姿勢は、かつて、男性関係にも反映されました。今ではあまり知られていませんが、彼女には2回の不倫略奪婚を繰り返した過去があるのです。

1度目は大手広告代理店社員、2度目はフジのプロデューサーと不倫


最初の情事は、1988年に報じられます。お相手は、14歳年上の妻子ある男性。電通の営業部長を務めるエリートサラリーマンでした。
関係を疑われた安藤は「ただのゴルフ友達です」と言い張ったものの、男性は17年連れ添った妻と離婚した直後に安藤と再婚。
疑念をかけられても仕方ないというものでしょう。しかし、わずか3年ほどで離婚してしまいます。

2回目のスキャンダルは、1996年に発覚しました。当時彼女が住んでいたマンションに午後3時半ごろ、一人の男性が訪問。3時間後、彼を残したまま、安藤は番組出演のために自宅を後にします。生放送を終えて、安藤は朝方帰宅。
午後6時ごろ、男性は昨日とは違う服装で、彼女と共に外出……。こうした一連の流れが、女性週刊誌にスクープされたのです。

半ば会社公認!? 安藤優子の道ならぬ恋


この男性は、フジテレビ情報番組のプロデューサー・堤康一氏。彼も妻と子をもつ既婚者です。2人の出会いは安藤が『FNNスーパータイム』に起用された87年まで遡り、当時、彼は同番組のディレクターを務めていました。
かくして、同誌は堤氏に直撃取材を敢行します。
すると「僕は彼女の何人もいる友達の輪の中の一人なんですよ。他にも出入りしている人はいますから」ときっぱり否定。けれども、ただの友人が着替え用の服まで置いておくのでしょうか?

ニュースキャスターとプロデューサーの道ならぬ恋。当然、フジ側から何らかの制裁措置があったのかと思いきや、安藤が出演していた『ニュースJAPAN』は高視聴率を連発、堤氏も『めざましテレビ』で辣腕を振るっていたため、局内でのお咎めは特にナシ。
これによって、半ば会社公認となった不倫は、2006年に2人が籍を入れるまで、約10年も続いたのです。

現在は、お昼の情報番組『直撃LIVE グッディ』でキャスターを務める安藤。
57歳に達してもなお、第一線で活躍し続けられるのは、仕事にも私生活にも全力を尽くすバイタリティがあるからでしょう。
(こじへい)

※イメージ画像はamazonよりひるまない (Grazia Books)