関ジャニ∞といえば、紅白出場も果たし人気が上昇中のアイドルだ。ジャニーズらしからぬ関西弁を炸裂させ、いかにも「大阪の血」を感じさせる。
……というのは、関ジャニ∞の一面に過ぎない。

よく知るファンのあいだでは、彼らのクールな一面や、「カッコイイ」一面、そしてノリだけでここまで来たのではない、努力の歴史が共有されている。ファンの結束が強いのも、関西ジャニーズという異端的ポジションから居場所を築いてきた彼らの過去を理解しているからだろう。

縁の下の力持ち的存在の丸山隆平


関ジャニ∞といえば、世間一般では、錦戸亮、横山裕、村上信五、渋谷すばるといった印象が強いだろう。それ以外の3人の名前は、ファンでなければフルネームで言えない人のほうが多いのではないか?

安田章大、大倉忠義にくわえて、関ジャニ∞の縁の下の力持ち的存在なのが、「マルちゃん」こと、丸山隆平だ。お笑い色の強い関ジャニ∞のなかでも一発芸を連発したり、進んでいじられ役に徹しているのが、この丸山だ。

よく見るとイケメンなベーシスト


丸山は、両親の勧めでオーディションを受け、事務所に入所。THE大阪のイメージが強い関ジャニ∞だが、丸山は京都出身。
よくよく聞くと、他のメンバーよりも関西弁がはんなりしている。

Jr.時代は「V.WEST」というグループに入れられ、バンドのベースを担当することに。現在も関ジャニ∞といえばライブや歌番組でバンド演奏を取り入れることが多いが、年々丸山のベース技術が上がっているのは、ファンとしても嬉しいところ。影の努力家なのだ。

ゲストのアーティストとバンドセッションを行う「関ジャム 完全燃SHOW」(テレビ朝日)では、楽曲提供もしている「OKAMOTO’S」のベーシスト、ハマオカモトからベース指導を受け、その実力を評価されるという一幕も。

グループでのメンバーカラーはオレンジで、元気で明るい三枚目ポジションを貫いている丸山だが、じつはよく見るとイケメンというギャップも魅力のひとつ。
身長も175cmと長身で、実際にライブで間近に見るとスタイルも良い。甘い歌声を持ち、的確にハモりもこなすという器用なメンバーなのだ。

圧倒的なアイドル性


このように縁の下の力持ちである丸山だが、その天性の「アイドル性」に魅了されて彼のファンになる者も多い。色恋沙汰をファンに想像させない気遣い、神秘的な私生活、余計なことは一切言わずファンを裏切ることのない誠実さは、アイドルの鑑と言っていい。

また、ライブでは丁寧なファンサービスを行うことでも有名で、ファンが手に持っているうちわに書かれた「投げキスして!」「パーンして!」「ピースして」といったメッセージに対して、次々と真面目に反応するという神対応ぶりだ。

俳優としても注目されている丸山隆平


そんな丸山は、現在俳優としても注目を集めている。2012年に放映された「ボーイズ・オン・ザ・ラン」(テレビ朝日)では、アイドルらしからぬ顔芸とハイテンションで、男性ファンも獲得。
また2014年に放映された「地獄先生ぬ〜べ〜」(日本テレビ)でも、人気漫画の実写化、主演という難しい役柄をうまく演じきった。

「いま推せるアイドルはだれ?」と聞かれたら、筆者は丸山隆平と答えたい。32歳と脂が乗ってきた丸山は、今後より一層活躍の場を増やすはずだ。そして、いずれは「関ジャニ∞といったら丸山だよね」と言われる存在になる。そんな気がしてならない。
(野中すふれ)