人気女性タレントが発売したヘアヌード写真集といえば、宮沢りえの『Santa Fe』が有名だが、なんとあの菅野美穂もヘアヌード写真集を出していたことをご存じだろうか。
その写真集は『NUDITY』というタイトルで1997年、菅野が20歳の誕生日に発売されている。


水着にもならなかった菅野美穂 まさかのヌード


当時の菅野はトップアイドルのひとりであり、朝ドラでヒロイン級の役を演じるなど清純派として名を馳せていた。当時の清純派ぶりはかなりのもので、水着姿になることもなかったほど。
そんな菅野がヌードになるということで世間にかなりの衝撃を与えたのだ。

そのためかセールス面でも大きく成功した同作。新宿の紀伊国屋書店では開店前から徹夜組を含めて約三百人の行列ができたほどで、初版10万部は即日で完売! 最終的には80万部を超すベストセラーとなっている。

突然の号泣 菅野美穂に憶測


しかしこの写真集出版以降、「実はカメラマンと交際している」、「なにかの理由で事務所にヌードになることを強制された」などと様々な憶測を生んだ。実際に、当時菅野が出演していたCMがスポンサーの意向で降板させられている。
さらに憶測を広げ、騒動を大きくしたのは会見での菅野の涙。

「友達はこの写真集についてどう思っているの?」という記者の質問に対して、突然号泣し、約5分も泣き続けたのだった。

菅野美穂 ヌードで「本当の自分」に?


一体何が起きたのか? 実は菅野はこの号泣の後、雑誌のインタビューで真相を語っている。
「家族や友達が認めてくれたのが嬉しかったんです。そのことを話そうとしたら、会見でつい涙してしまいました」
また、世間の憶測についても言及しており、ヌードになったのは「仕事をしている自分と普段の自分のギャップを感じており、本当の自分を撮っておきたいと思った」から。そしてカメラマンとは交際しておらず、事務所とも嫌なら出版しなくても良い約束だったと語っている。

また、写真集発売直後の林真理子との対談では、本当の自分になることの大切さを挙げて「自分からファンの方が求めるものを追いかけては自分がなくなって辛くなると思う」と胸中を明かした。

当時世間が抱いていた清純派イメージが嫌だったのだろうか。しかし結果的にこのヌード写真集以降、『愛をください』(2000年 フジテレビ系列)など幅広い役を演じているし、バラエティで度々見せる自由奔放な姿は多くの人が知るところだ。

結果的にヌード写真集が、菅野自身の「自分らしさ」を取り戻すきっかけになったのかもしれない。

カンタビ