1999年から2001年にかけて日本テレビで放送されていた「週刊ストーリーランド」という番組を覚えていますか? 毎週木曜日に俳優の西村雅彦とアナウンサーの笛吹雅子が司会をしていたこのバラエティ番組は、世の中の不思議な話をアニメにして紹介してしました。オカルト系、サスペンス系、コメディ系、恋愛系、感動系とストーリーのジャンルは多岐にわたることが特徴で、ストーリーは当然話によって異なるものの、多くの話に共通しているストーリー展開は「大どんでん返し」。

唖然とする、思いもよらなかった物語のラストも多かったこの番組を振り返っていきます。

【自作ストーリーのアニメ化を夢見た視聴者】


「週刊ストーリーランド」をフジテレビで現在も定期的に放送されている「世にも奇妙な物語」と被らせていた人も多いのではないのでしょうか。確かにオムニバス形式であることや、奇想天外な結末は両番組の共通項と言えます。
ただし、決定的に異なっているところは2箇所。「週刊ストーリーランド」は実写ではなくアニメとなっていること、そしてもうひとつはストーリーを視聴者が考えているということです。視聴者から送られてきた中から優れたストーリーを採用し、採用者には賞金が贈られていました。
最高金額は50万円と言われていましたが、実際にはよほど完成したストーリーでない限り最高金額とはならなかったそうです。


【苦情が多く寄せられた話も】


有名だったシリーズは「謎の老婆」。街角で露店を開いている謎の老婆から不思議な商品を買った客が、商品の効力によって人生が変わっていくという話なのですが、大抵使った客が不幸になって終わります。
たとえば、こんな話。明日の新聞、つまりは今日これから起きる出来事が載った新聞を買った男がいた。その新聞を見ると自分が橋から落ちて死ぬと書いてあったので、その橋を避けて移動。しかし、その道中で事故に遭い救急車で運ばれる際にその橋を通り、転落死したのだった……

また感動的な話だと、早死してしまった母が娘に対してビデオレターを残していたというストーリーの「天国からのビデオレター」。怖い系の話だとヤンデレの女子高生の話を描いた「危険な贈り物」が有名ですね。
「危険な贈り物」はラストシーンがあまりに残酷で当時300件以上の苦情が日本テレビには寄せられたそう。

【待ち望まれる「週刊ストーリーランド」の復活】


放送時は諸事情(主に巨人戦)により放送休止になることが多かった「週刊ストーリーランド」は最終回放送時にスペシャルとして復活する方向であることを明言していましたが、結局実現されることはなく現在まで至っています。しかし突飛なストーリー展開とハイクオリティなアニメを期待する声は依然として多いので、もう一度リバイバルを期待したいところです。
「週刊ストーリーランド ベストセレクション(2)」