最近、小室哲哉が再び華原朋美をプロデュースしたことが話題になりました。現在も小室はプロデューサーとして楽曲提供を続けていますが、やはり1994年~1997年の黄金期の活躍は突出していました。

1990年代に青春時代を過ごした人たちであれば「小室ファミリー」を知らない人はいません。音楽プロデューサーである小室哲哉によって楽曲提供されていた歌手たちは軒並み大ヒット曲をとばし、一気にスターダムをのしあがっていきました。

代表的な歌手としては安室奈美恵、華原朋美、globe、trf(現TRF)がいます。また、小室は歌手にとどまらずに女優の篠原涼子や芸人の浜田雅功をプロデュースして、いずれもダブルミリオンを超えるヒットへと導き、改めて自身のプロデュース力を示しました。
そんな小室ファミリーが作り出した伝説を振り返ります。

【小室サウンドの特徴】


小室はなぜ流行する音楽をつくることができたのでしょう。小室楽曲の特徴として、カラオケ受けを視野に入れたキャッチーさがあり、覚えやすいものが多かったことが挙げられます。
まさにカラオケの普及の流れに乗った音楽を作れたことが小室ブームへとつながったのでしょう。
それ以外では、転調の多さ・ダンスミュージックの要素・打ち込みサウンド・高い音域の曲などが彼の音楽の大きな特徴でした。

【週間オリコンランキングの1位から5位を独占】


年間ランキングを席巻! 小室ファミリー伝説を振り返る

1996年4月15日のオリコンシングルチャートでは小室哲哉プロデュース曲がトップ5を独占。ランキングは以下の通りでした。

1位 安室奈美恵「Don't wanna cry」
2位 華原朋美「Im proud」
3位 globe「FREEDOM」
4位 dos「Baby baby baby」
5位 trf「Love&Peace Forever」


【小室哲哉は年間ランキングも席巻】


全盛期の小室哲哉は年間ランキングでもその強さを発揮していました。特に全盛期の1994年から1997年には、必ずシングル、アルバムともにベスト10に絡むセールスを誇っていました。以下では小室が携わった代表的な年間ベスト10入りの曲をご紹介します。


「恋しさと せつなさと 心強さと」
女優の篠原涼子をプロデュースして発売された同曲。スマッシュヒットし1994年の年間3位を記録しました。この曲は最終的にダブルミリオンを売り上げました。

「WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント」
年間ランキングを席巻! 小室ファミリー伝説を振り返る

ダウンタウンの浜田雅功とH Jungle with tというユニットを組んで1995年に発売した曲。ダブルミリオンを記録し、年間2位に輝きました。

「globe」
1996年に発売したglobeのファーストアルバムは初動セールスだけで100万枚を突破し、最終的には400万枚以上を売り上げ、当時の日本新記録を打ち立てました。
もちろん、1996年発売のアルバムの中では年間1位の売り上げです。

「SWEET 19 BLUES」
年間ランキングを席巻! 小室ファミリー伝説を振り返る

ジャケット違いで4種類形態を取るなど当時としては画期的な挑戦を試みました。このアルバムは300万枚上の売り上げを記録し、上記の「globe」に次いで1996年の年間アルバムランキング2位に輝いています。

「CAN YOU CELEBRATE?」
年間ランキングを席巻! 小室ファミリー伝説を振り返る

和久井映見主演の「バージンロード」の主題歌になり、222.3万枚を売り上げて1997年のシングル売り上げ年間1位に輝きました。この曲の発売から約8ヶ月後(1997年10月)、安室自身もTRFのダンサーSAMと結婚をしたために大きな話題になりました。

このように小室哲哉は数多くのヒット曲を生んでいます。
逮捕された後は気持ちを入れ替え、精力的に音楽活動もしています。全盛期には数々の記録を作った小室は今後、どのような音楽を私たちに届けてくれるのでしょうか。また私たちの胸に響く音楽を作ってくれることを楽しみにしています!
(さのゆう90)